116:遷移、入力、表示に注目しよう

モックアップを描き出すとき、読むときに注目する点はあるでしょうか? 無思慮に書いているだけでは、画面モックアップから仕様が定まらなくなります。

具体的な失敗

  • よくできたモックアップは作れたが、手戻りは防げなかった

  • 画面モックアップを描いているのに装飾やデザインに凝って仕様が固まらなかった

画面モックアップを描き出す理由は、「画面の仕様」を決めることではありません 。 その仕様から、本当に必要なものができるか、どういったデータ設計が必要か、システム設計が必要かを読み取ることにあります。

ベストプラクティス

遷移、入力、表示に注目して画面モックアップを描きましょう。

  • 遷移:「この画面にはどこから来て、どこに行くのだろう」

  • 入力:「この画面ではどんな入力をするのだろう」

  • 表示:「この画面ではどんな情報が表示される(表示しなくて良い)のだろう」

遷移と入力、表示に注目することで、以下の仕様が明確になります。

  • ユーザーのストーリー、価値に合う画面ができているか

  • どんなデータ設計が必要か

画面モックアップの時点で深い洞察を持つことで、「不要なものを作る」「データ設計を失敗する」という大きな手戻りを防ぎましょう。

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(中略)詳細は書籍 自走プログラマー をご参照ください