========================== 112:作りたい価値から考える ========================== 「いきなり作り始めてはいけない」と説明しましたが、では何から始めるべきなのでしょうか? 「頭の中に構想はあるので、私には不要だ」と思われるかもしれませんが、意外にも人の脳みそというのは不十分なものです。 価値を考えて書き出すことで、客観的に分析する方法を説明します。 具体的な失敗 ================== * 作ったは良いが、誰にも必要のないものだった * 流行りのものを開発してみるが、本質的に「求められる」ものは作れずヒットしない * 各チームメンバーは作るべきものをわかっているつもりだったけれど、それぞれの見解は別だった こういった失敗はよくあることです。共通点は、作ったあとに間違いに気づいてしまうことです。 本当に価値があるかどうかは作る前にはわかりません。ですが、作る前にも気づけた問題はあるはずです。 どうすれば「作ったあとに必要ないと気づく」確率を減らせるでしょうか? ベストプラクティス ================== 作りたい価値から考えましょう。 ここでは「価値」を、「ある人が嬉しいと感じること」とします。 何かをプログラムする前に、それが誰にとって、どう嬉しいかを考えることが大切です。 いきなりプログラムしたり、画面設計や要件定義をしようとすると、なぜ作るべきなのか、何を作るべきなのかを見失いがちです。 以下の「 :index:`価値問診票` 」の質問に答えて、作りたい価値をまず明らかにしましょう。 **質問1. どんな痛みを解決するもの?** **質問2. 痛みの大きさや頻度は?** **質問3. 誰の要望、痛み?** .. omission::